「凡愚」の凡は、凡夫の凡であり、また「いろいろ」という意味も持っている。凡愚の「愚」は、大阪弁で言う「アホなやっちゃ」という意味。フランス語のBonGoûtは、「良い意見」ということであるらしい。要するに、「凡愚」という雑誌名に込められた意味合いは、色々な人間が集まってアホなことをワイワイ言い合うことは大変良いことだ、ということである。
「凡愚」は、何ら組織的制約を受けない自由な議論・表現の「場」としての、金光教人の為の同人誌であり、加えてまた、金光教以外の様々な信仰や考え方を持つ人々にも積極的に開かれた、人間や世界の多様な「問題」群との出会いの「場」としての、情報誌である。
それぞれ社会的な立場や組織のシガラミはあるけれども、それらに縛られながらも囚われることなく、天地の間を吹きそよぐ風の心で、「宗教」を、「時代」を、そして「人間」を、見つてみたい。ある時は緩やかに連なる細波のように、ある時はぶつかり合いながら砕けまた重なりうねる、荒海の風波のように、しなやかで力強くしかも自在な、関係の創出を模索したい。
「凡愚」はこのような願いから生まれた。
